〜ゆっくり、でも着実に。新しい生活のはじめかた〜
50歳を目前に、25年間勤めた会社を辞めました。
突然のリストラでの退職だったので、正直、心の準備もないままスタートした新しい生活。
これからどう働くか、どんなふうに生きていくか――。
そんなことを、毎日のように考えるようになりました。
でも、すぐに答えが出るわけでもないし、いきなり何か大きなことができるわけでもなく。
だから私は、まず「今できること」からはじめてみました。
まずは、朝食からはじめる“いつもの生活”
退職してすぐに感じたのは、「あ、時間がある」ということでした。
それまでの朝は、バタバタと出勤の支度をして家を飛び出していたけれど、今は少しだけゆとりがある。
だからまず、朝の時間を整えることからはじめてみました。
家族は変わらず学校や仕事に行くので、私も早起きはそのまま。
これまで時間がなくて作れなかった、みそ汁を毎朝作るようになりました。
ちょっとしたことだけど、「ちゃんと朝ごはんを作って食べる」だけで、気持ちが落ち着いたんです。
まずは“いつも通り”の生活を、ちゃんと続けること。
それが、退職後の私にとって最初の一歩でした。
焦らず、自分の気持ちと向き合ってみた
「次は何をしよう」「仕事、どうしよう」――
頭の中はずっとそんなことでいっぱいだったけれど、すぐに就職活動を始める気にはなれませんでした。
なので、まずはノートを広げて、自分の気持ちを書き出してみることにしました。
・どういう働き方がしたいのか
・これから何を大事にして生きていきたいか
・子どものこと、家のこと、自分の体のこと…
考えがまとまらなくてもいいから、とにかく書く。
書いていくうちに、自分の中の「もやもや」が少しずつ整理されていくのを感じました。
あわてて何かを決めるより、自分の気持ちをじっくり見つめる時間って、大事なんだなと思います。
書類が届いて、ようやく“現実”を実感
しばらくすると、勤めていた会社から色々な書類が届きました。
ハローワークの案内、就職支援のお知らせ、退職後の保険や年金の手続きなど、やらなきゃいけないことがズラリ。
一気に現実に引き戻されたような気がして、正直ちょっと気が重くなりました。
でも、「今すぐ全部やらなくても大丈夫」って、自分に言い聞かせました。
少しずつ調べて、できることからやっていけばいい。
同時に、「今の気持ち、どこかに残したいな」と思うようになって。
それが、このブログを始めるきっかけのひとつにもなりました。
少しずつ進めば、それでいい
退職後の生活って、想像以上に感情がゆれます。
焦りや不安もあるけど、それでも「少しずつ」で大丈夫。
無理に行動しなくても、まずは生活のペースを取り戻すこと。
そして、自分と向き合う時間を持つこと。
そんなふうに過ごしていくうちに、次にやりたいことや、働き方のヒントが少しずつ見えてきます。
同じような状況の誰かへ
このブログを読んでくださっている方の中にも、同じように「立ち止まっている」方がいるかもしれません。
私もまだ道の途中ですが、ひとつ言えるのは――
「焦らなくても大丈夫。ゆっくりでも前に進めばいい」ということ。
これからも、自分のペースで、小さな一歩を重ねていこうと思っています。
同じような状況の誰かに、この投稿がそっと届いたらうれしいです。
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